2011-01-01から1年間の記事一覧

ここ数日

友人の映画に参加。 主演。10分の短編映画。女子高生。女の子の友情。撮影現場。 人間関係。適材適所。采配の重要性。 おのおのが、深めたいと思っている専門分野に対して真摯で、やりとりの端々に敬意と清々しさが感じられて良いなと思う。今までやってき…

バターナイフ

近ごろ、人間関係に於いて主体性を放棄している。 とてもいい意味で。 もうあんなに厭っていた誤解をも恐れないし、そもそも、誤解というのは実際があるからこそあらわれる概念であり、今の私に実際などないありはしないという気づきのもとでは、誤解など生…

実感

おれって相当めんどくさい

しじま

とうの昔に朽ちた肌、の名残を撫ぜる。 かさかさ。鳴く。皮膚だったものたちが鳴いて舞う。 ひび割れは干乾びた河川のように、壮絶に空しい。どれだけ慎重にやったってぼろぼろと崩れていく。 少し風が吹けば、きっと形すら留められないだろう。創生。 うま…

大発見

大発見アーティスト: 東京事変出版社/メーカー: EMI Records Japan発売日: 2011/06/29メディア: CD購入: 13人 クリック: 375回この商品を含むブログ (127件) を見る渋谷のTSURAYAで購入。私は椎名林檎の音楽で育ち、しかも私が椎名林檎を発見したのは彼女が…

あ、あと

髪を切ったのであります。 それはもう潔く。 うなじが陽の光にさらされるこの髪型は、すっと背筋がのびます。髪が長かったときは比較的アンニュイな気分で生活していたのですが、 髪を切って以来、どことなく気分が溌剌としています。 溌剌と云うとどこかう…

去りし日々

6月も終わりそうですね。 今年は紫陽花をみることもなく終わりそうで残念。私と云えば、週2回の授業に出掛け、登録したジムへ出掛け、漸く決まったバイトへ出掛け、涼しい夜を見計らってせっせと友人とともに飲み屋ののれんをくぐり、といった風に日々を過…

早熟と老成

早熟は孤独。 老成は静寂。

積み上げる弱い魔法

ご報告をば。就職活動を終えました。まだ来年の私がなんという名前の組織に内包されるのかは決まっていないのですが(内々定をふたつ頂き、最終選考の結果待ちがひとつあるため)、なんとかプータローになる事態は回避できたようです。超氷河期だなんて言われ…

私は言葉を

自分が表現力豊かで感受性が強いことを誇示することを第一目的として選ぶ人のことは好きじゃない。 それはとても空しい行為だ。そういう言葉は宙に浮く。決して届かない。そして空気に掻き消える。対話の中でちょくちょく相手の自分の印象を「こう思ってほし…

「あの、波頭がきらっと光る感じの幸福と、焼けていくパンのにおいがみちていく感じの幸福ってちがうじゃない?」

思考言語と対外言語の間に大きな隔たりがあることを痛感する日常。 それが思考言語を対外用にうまく翻訳できた結果であるならいいんだけど、私の場合単にものぐさで大雑把なだけだからいけない。+αへたに下町で幼少期を過ごしたからかな。 何かもごもごと詩…

とにかく

愛を以て止めを刺されたくってしかたない。 フォークで真っ白な壁に突き刺された絵葉書とか、銛で腹を突かれた魚とか、そういうものに対する憧憬が湯水のように溢れ出ている。 どこにも行けなくなりたい。 手も足も退化して、真っ黒な瞳だけがいつも期待と不…

可能性は無限にある。どこにでも行ける。何にでもなれる。 とか、そういった類の強迫観念が蔓延している気がする。スケールは分かりませんが。 個人的には、 お前に可能性なんてない。お前はどこにも行けない。お前は何者にもなれない。 といった方向の呪い…

日々

私たちは半永久的にレッスンを繰り返し、その都度学び、学びは遅かれ早かれ生活に還元され、学びは向上心を失わないかぎり終わることはない。私たちの膝は何度でも地面について、膝頭は土埃でよごれ、ときに血を流すけれど、同じ数だけ逞しく立ち上がれる筈…

とにかく

このブログを読んでくださっている方も、読んでくださってない方も、みなさんご無事でいらっしゃいますように。 何もこんな乾燥した寒い季節に起こらなくてもいいじゃないかと思ったんですが、災害と考慮なんていちばん共存しえない単語だということを思い出…

牛丼とデザートにカロリーメイトを

蛍光灯の色、チョークが黒板に叩きつけられる音、几帳面な綴り、白いワイシャツ、真っ黒でいかついヘッドフォン、紺色のボックスプリーツ、渡されたお金で買いに行った二人分のモスバーガー、膝同士がぶつかってしまいそうな講師室、はじめてみた大人の男の…

「ハロー、こちらは首都トウキョウ。」

シブヤの道玄坂をスーツ姿で下っているとき、無性にトランシーバーにむかって言いたくなった台詞。休日のシブヤはアクセスが集中し、つくりだされたざわめきのパサパサ感は私の目と喉を乾かせる。

最近読んだもの

きりぎりす (新潮文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1974/10/02メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (67件) を見る太宰は中期の作品がいちばん好きかもしれない。とはいえ太宰でもっとも好きな作品は「ヴィヨンの妻…

自ら戒めてみる

振れば音の鳴りだしそうな頭で何を考えたって、それは所詮は振れば音の鳴りだしそうな頭で考えたことにすぎない。 私は普段、あまりにもそのことを忘却しているし、思い出したとしても、放置している。 それは単なる怠慢にすぎない。何をこの年から楽しよう…

レッスン

まるでアパートのような (或いはピルケースのような) 背骨を一つずつ折る バキバキ バキバキ したらば 閉じこもるためだけの球体になれるのだろうか 沈黙の許された

考察

誤解を招きやすい人間、というのはいる。 それは、誤解を恐れず果敢に人の目にふれる場所で発言をする人間、というのとははっきりと異なる。 誤解を招きやすい人間というのは、対外用の言語と内用の言語の内、対外用の言語が異様に発達してしまった人間のこ…

どうしても

私のバックボーンを愛せない。

呼吸

このブログのタイトルを「呼吸」にしたのはその時ちょうどLily Chou Chouの「呼吸」が部屋に流れてて、私はそのアルバムが好きで、また呼吸という文字の発音と漢字の字面も好きだからであった。 今、呼吸がしにくい。 できないとまでは言わない。けれど、や…

映画「GANTZ」

感想や意見などという大したものではない、ただの印象や記憶の断片です。観終わって思ったのは、「バランスと間の悪い映画だなあ」ということ。要は「どうした脚本」ということですね。 主人公がガンツスーツの威力の凄さを実感する過程の描き方、ミッション…

Phantom-Limb (小谷元彦展 幽体の知覚)

森ビルまで展覧会をみにいってきた。 元々行きたいと思っていた内容だったのに加え、ちょうどエントリーシートの出願〆切ラッシュでわりと精神的束縛の多い日々を鈍い身体でうつろに遣り過ごしていたので、精神のカイホウも兼ねての鑑賞である。美術鑑賞が好…

不思議体験

就職活動の一環で行った或る企業のセミナーで小学校の同級生と再会した、と書くと就活あるあるの範疇にとどまる出来事なのだが、それを特殊だと感じたのはやはりその小学校が東京から遠く離れた雪国にあったことと私がその学校を五年生の時分で転校していた…

冬のいばら(コーラルピンクの冷たい頬)

ひたいに触れたもの 雪 きみの唇 どちらもかなしい触れ方をしたから私には区別がつかない

愚かなことは

自分の選ばなかったあらゆる道のあらを探し、否定すること。 そうやって自分を正当化することほど愚かなこともそうそうない。あらゆる道に、あらゆる希望が内包されている。 あらゆる道にあらゆる絶望がひそんでいることと等しい重さで。どの道にも最後には…

なりたくないもの

・怪物系女子 ・もしくはアメーバ ・似非アーティスティック人間

歌詞について

宇多田ヒカルの何がすごいのかと問われればおそらく一曲の中の文脈の構築力なんじゃないかなと思った。その位置に配置されているからこそ、とてつもない力を発揮して聴いている者の心を震わせつづける言葉が、宇多田ヒカルの楽曲には数多く存在している。Hel…