2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

最近気づいたこと

私の優しさや慈悲深さって本当に急ごしらえの後付け品だなということ。 あまりにも簡単にメッキが剥がれる。 優しさと受け取ってもらえた殆どは、きっと無関心に起因した言動だった。 あたたかな血はたしかにこの皮膚のしたに流れているのに。 こんなにも肌…

いつか

そう思える日がくるといい。

だらしない

思慮深くあることと軽やかであることは、なかなか同時に成立しえないのかしらと考える。勿論、私の能力や人間の質的なものに依るものなのかもしれないが、思慮深くあろうとすると、反射神経がどうも鈍り会話が精彩を欠いてる気がしてくるし、逆に軽やかであ…

特殊な環境

すれ違いざまに知らない人が囁く(おそらくこっちには聞こえていないと思っているであろう)言葉の持つ効力はすごいと思う。 瞬間の印象が、結局その人の全てだと思うからである。

新宿は豪雨

伊勢丹。あそこは何だろう、決してデパートとは呼びたくない空気につつまれている。簡潔に述べると、店員の接客態度が悪い。のろい。誠意がない。真心がない。勿論すべての人がそうではないのだろうが、それでも今日私が接した店員の9割に不快な接客をされ…

秋の日

道の端に転がっていた平たい石を片手で拾って、頬に押し当てる。ひんやりとした冷たさと、枯葉のにおい。滑らかな硬さに降り積もってきた時間を思う。何よりも雄弁な沈黙にそっと寄り添って、分け合えない孤独を確かめる。

キリエ

僕らは無力であたたかな生き物だ。粗末で尊い存在だ。祝福は胸に手をあて瞳を閉じれば瞼の裏を黄金に染めるのだろう。かみさまのこどもたち。

今の私にとって、社会とは暗い海である。 テトラポットの上でうろうろと落ち着きなくその様子を窺っている。あの水はつめたいのだろうか、それともあたたかいのだろうか。しょっぱいのだろうか、そうでもないのだろうか。想像してみて、その無意味さに気づく…

愛について

これが欲しいか?イエス。何ら手段は問わないと?イエス。 私は頷く。神に祈る巫女のように一心に、悪魔に魂を売る女のような切実さをもって。 欲しくて欲しくてたまらなくて、求めてやまないのにどうしても手に入らない。それを手に入れるために人は生きて…

述懐

祝福も赦しも届かない暗やみの中で二人は、汗で湿った手を握り合ってひそやかにしたたかに呼吸をしている。傷ついても笑い合うことはできた。冗談を言い合うこともできた。けれど泣くことだけは、どうしてもできなかった。

もはや

向き・不向きの問題と名付けて責任逃れをしたくて堪らない。 あれだけ愛を注いで育ててもらった筈なのに、なぜだろう、私はそれを体内に留め続けることができない。愛を食らって生きでもしてるのか。或いは愛を感じる心の器官が正常に活動していないのか。欠…

不協和音

歯科で膿を出すために歯茎を切ったのを境に体内に蓄積されていたであろう疲労が病気となって噴出し、内科で処方箋を受け取って帰宅したら母親と喧嘩をした。 母親と私は生きていく原動力となる感情が恐らく異なっているし、自己同一性の在り方も大分異なって…

泡のような真夜中

女ふたりで居酒屋。近くの大型スーパーで紙とボールペンを二本買って横並びで座る小さな小さな個室に収まった私たちは、店員から見たらどういう関係にみえるのかという話を机の上に並べた白い紙に絵や断片的な言葉を書きながら話したりして、夜を明かした。 …

持て余す

肉体。白い壁。承認欲求。涙、怒り、咆哮、衝動。 凪いでいるのは諦めているから。それだけだ、けして褒められたものではない。歩むみちは無限にあるなんて、なんて素晴らしくてつめたいのだろう、人生は。可能性も資質もそんなもの、自分で分かるわけないじ…

純粋な不純物

あと結局生きてるにんげんなんて全部エゴイズムのかたまりなんだから、開き直るまではいかなくてもそういうことをある程度前提として自分のことを考えていかないと誇り高きプライドに身動きが取れなくなって自滅していくだけだ、と思った。そんな素敵なもの…

襲来

するしんどさに、太刀打ちする術をまだ身につけられてない。まともにパンチをくらって、疲弊するだけ。 彼女はカウンセリングを受けたいという。適切な知識と肩書を持った他人に話を聞いてもらうのはいいことだと、真剣にそう思う。のろのろと開いた口から飛…

甘い水

分かり合えたという幻想が互いの間で共有された瞬間の甘さがいまだに忘れられず、またその味を確かめたいが為にやけに真面目な顔して向き合ってみたり無様に傷つけあってみたり滑稽な駆け引きを繰り広げたりするのが人間だとすれば。私が君が彼が目に見えな…

慈愛と同情

履き違えているのかも知れない。 そうやって私が守りたいのは、襤褸切れのような自尊心。

twinkle

結局自分を救えるのは自分しかいない。それは決して悲観的であったり斜に構えたりした見解というわけではなく、極々当然の妥当な結論である。私は私にしか救われない。正確に云うと、他人の言動・存在を救いと認識し受容する私によってしか、救われない。救…

こわいのは

期待すること。 期待は、厄介だ。 手懐けられない、それどころか手に負えない。 暴れだして、相手を、何よりも自分を、手加減なく傷つける。 ついた傷口から、疑心暗鬼が広がっていく。 それが心を疲弊させて、さよならだけが救いになる。

腐敗もしくはリセットボタンを押されたロボット

のように何もしなかった。からだは動かず、こころも淀みきっていた。 ただ一日汗で湿ったベッドの枕に鼻を押しつけて行くべきだったセミナーにも行かず、ドアの向こうで両親と愛犬のたてる健やかな生活の音に耳をそばだててるだけ。なんて卑屈で姑息な生物な…

あと

私は基本的に人間の女全般に対して異様な嫌悪感を覚えるという残念スペックを搭載していてその所為でいまだに自分が女であることを楽しめてないというとりあえず非常に残念な生き物なのですが、今日本当に久しぶりに女の強み、みたいなものを肌で感じました…

その瞬間

優しいものも、温かいものも、柔らかいものも、全てまだ、私には早すぎると思うのです。求めるには、早すぎると。 もっと凛と冷たい風の吹く処できちんと葛藤し、切り開いて、理解し、背筋を震わせたいと、しんにそう思う。 慰められるほどかなしくもさみし…

オータム・イン・メトロ

体内で感受性が理性を振り切って暴走するメトロノームのようになる。名前も知らぬ誰かの運転する東京メトロの中。日中、抑圧されているそれが暴走し、露わになる。世界が相貌を変える。淡い優しいヴェールは切って落とされ、私はそれと瞳を合わす。見知らぬ…

秋の模索

暗くなった大学の南門で二日連続で偶然友人に会う。はい、あげるねと手渡された栗味のマシュマロ。待ち合わせていた別の友人とレイトショーで映画を観に行く。赤い絨毯の上で息をひそめる何百人の、静かな高揚に、沈黙に溶けた切なさ。上映後の、途端に弛緩…

メモ

・やりすごして大人になる ・ではその先、何になるためにやりすごせばいいのか ・リリィ・シュシュ ・就職活動

遣る瀬無い

私の男 (文春文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/04/09メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 109回この商品を含むブログ (94件) を見る引き込まれて、五時間くらいかけて読了。 綺麗に印字された明朝体の下を荒れた河川のようにごうご…

衝動

陽の下、全てを壊してしまいたいという衝動。 みっともなく縋りつくよりもずっと美しい光景。

一億総みつを化

に対して抱く嫌悪感、というか釈然としない感じ。平仮名多めのセラピー本に文脈から無理やり引っぺがされて格言としてコーティングされ消費される言葉。とりあえずこのままだとこの世代は若年性アルツハイマーの宝庫になる予感がひしひしと。きちんと頭を使…

再生・蘇生

再生されていく過程を、掬い取って、言葉に写し取りたい。 ゼロの地平から構築していくより、凡そ複雑で繊細で、厄介な作業。 それを行おうと思うにんげんの心の機微や、綻んだり毛羽立ったりした関係を優しく繕ってくれるような景色、傷つけた刃物も、その…