2010-10-23から1日間の記事一覧

秋の日

道の端に転がっていた平たい石を片手で拾って、頬に押し当てる。ひんやりとした冷たさと、枯葉のにおい。滑らかな硬さに降り積もってきた時間を思う。何よりも雄弁な沈黙にそっと寄り添って、分け合えない孤独を確かめる。

キリエ

僕らは無力であたたかな生き物だ。粗末で尊い存在だ。祝福は胸に手をあて瞳を閉じれば瞼の裏を黄金に染めるのだろう。かみさまのこどもたち。

今の私にとって、社会とは暗い海である。 テトラポットの上でうろうろと落ち着きなくその様子を窺っている。あの水はつめたいのだろうか、それともあたたかいのだろうか。しょっぱいのだろうか、そうでもないのだろうか。想像してみて、その無意味さに気づく…