2015-01-01から1年間の記事一覧

表と裏

きみの可愛さはきみの愚かさだし、わたしの諦めはわたしの期待。 戦うのに疲れて背中を丸めて眠ればこのうえなく野蛮なゆめをみたりする。 寒さの緩みつつある三月。新しい季節に怯みつつ、限りのない期待が葉を広げていった。

今日よりもよりよい明日を ※3/20追記

自己啓発本みたいなタイトルではじまりましたが、表題の件、最近のわたしのいちばんの関心事なのです。 否、関心事どころか、わりと切実な希求といいますか。女に産まれたからには、誰しもが(違っていたらごめんなさい)なんとなく漠然とした不安を抱えている…

場数

仕事でミスをしてしまいふがいなさでちょんとつつかれればぶわっと涙が出そうなジト目でここ数日を暮らしているのですが、 周りの大人の人たち(と今年満26歳がいうのはイタいのは重々承知なんですがほんとにこう思うから仕方ない)の、場数を踏んできた感にた…

むちゃくちゃさみしくて、誰でもいいから、と祈ってみたりした。

あの頃の音楽

高校生のころ大好きだった曲がイヤフォンから不意打ちに鳴った瞬間、 コートの胸元をぐいーっと引っ張られるような気持ちがした。 その手は女子高生だった私のものだと思うが、とにかく強制力のある、純粋な暴力で、電車の中の会社員の私は、何だかしみじみ…

うろんむろん

ヌルッとした手ごたえがあった。 否応なしにめぐる世界が様相を変えつつある。 すがりつきたい手すりはあの人の腕の太さにそっくりだった。夜。渡る必要のない歩道橋を渡る。 流れていく車のライトをみながら口遊むメロディー。 役に立たぬ情報から手繰り寄…

素敵すぎて

荒れ地に一人で立っているようなそんな気持ちで冷める一方のカプチーノを掻き混ぜる。泡はもう一面茶色くてドブ川、と思いながらさらに掻き混ぜる。細いスプーンは銀色で鈍くカチカチ鳴っていた。無様、と呟くと晴れ晴れした。例えば好きってなんだろう。愛…