2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アバウト・ハッピー

ひどい雨。眠気。時差ボケに似た倦怠感。私はどうしたいんだろうと自問自答する日々。何になりたいのか、何がしたいのか。答えは一向に見えてこず、時間だけを消耗している気になってくる。労働者になる覚悟が全くできていないことを悟る。今のところ働きた…

行く川の流れは絶えずして

しかし本の水にあらず川の近くにある家に帰ってきた。白い、何もかもが白い。重厚な木の物々しい木目だらけだった祖父母の家から帰ってくると、ここはとても白の分量が多いということに気づかされる。眩しくて目を眇める。極めて順調な飛行を続ける機内で考…

ちからの及ばない

全てのものが敵さ凄く嫌いだ 「日本に生まれて」「心」が頭の中をエンドレスリピートする日々。電話、電話、電話。ハロー、ハロー、応答願えますか。オペレーターにお繋ぎします。丁寧な言葉でするする為されていく事務的手続き。血は何倍に薄めれば嚥下しや…

cosmic

宇宙に風など吹かないことは分かりきっているのだけれど、それでも、この風は宇宙から吹いてきたのではないかと感じる風がある。死んだ星と膨大な時間のにおいがして、私の鼻先をくすぐったり毛先を靡かせたりしてブラックホールへ誘うのだ。目を閉じる。ま…

心情

私が祖父と持とうとした二人きりの疎通、そこだけで意味を持ちうる言語を、無理やり自分も共有して管理下に置こうとする為には手段を厭わないその行為を、どうして乱暴で粗野な行為といえなくて? あの手紙は、たった一度だけ祖父に伝わるよう朗読して、眠る…

何人かの友人へ

ご心配をかけて申し訳ない。 わたしは元気です。大きい流れに身を委ねていようと思います。ありがとう。 こころから感謝しています。

ねこを百匹かぶる

お通夜の話。 典型的な都会の核家族で育ったわたしにとってはいつもいつも、「世の中にはこういうせかいもあるんだ」と驚かされる場所。 うんと年上の人ばっかりで、ずっと微笑み湛えっぱなしで、おんおん赤ら顔で泣き崩れるわたしにとってどういう人にあた…

Letter

祖父が息をひきとった。 ことばは無力だと知っていても、手紙を書きます。 私たちは生きていかなければならない。

as soon as possible

簡単に云えばしんどい 何もかもと無関係になってふわふわしたい 四方八方から壁が迫ってきていて もう苦しくて苦しくて便器に顔つっこんでおいしいからと勧められて無理やり食ったうどん案の定吐いて、これを四六時中繰り返してる祖父のしんどさを思って泣い…

クライ・ベイビー

衰弱した大切な身内に会いに行く。 泣かない自信なんてあるわけがないけど、泣くわけにはいかない。重苦しい気持ちを抱えて乗る飛行機は、鉛のように思い。 ゆめもない。空を飛ぶのは覚悟の決まらない弱虫だ。

エンドロール

選ばなかったみらいのはなしも目尻に涙が滲むくらいおかしいむかしばなしも君のむかしの恋人との睦まじいやりとりも生まれるまえのことも死んだあとのことも全部、この散らかった背の低いテーブルに置いて、何の遠慮も躊躇いもなく適当に手に取って、ふたり…

今は撃たないで

三日月ロックアーティスト: スピッツ,草野正宗,石田小吉,亀田誠治,クジヒロコ出版社/メーカー: ユニバーサルJ発売日: 2002/09/11メディア: CD購入: 4人 クリック: 34回この商品を含むブログ (243件) を見る晩夏からずっと聞いている。 ありふれていそうでど…

しかし幸福の余波は

私の体と心をときほぐしてくれたから、しばらく柔らかく在れそうです。 何の衒いもなく幸せ、とか大好き、という言葉を使って恋人のことを語っていて、こっちまで嬉しくなった。そういうのいいなぁ、とは思うんだけど、いやぁーどうも私はまだ暫くその岸辺に…

生活

日々はこうして続いていくのね、と。 私たちはここでピリオドを打てないから。 例え楽しかった日の締めくくりに電話越しから告げられた事実に凍りついたとしても、 また朝日と共に活動を始めるために、数時間後には毛布にくるまれて目を閉じる。 その健やか…

発見

自分の書いた文章を読み返していると、 「あ、ここのってる」 「ここ筆進んでないな」 というのがありありと分かり驚いた。 記憶としてではなく、純粋に書かれた文章をみて分かる。それは簡単に言えば未熟ということなんだけれども、そんなことが分かるくら…

夜に願う

酔った頬をそっと窘める涼風のように、諭されたい。 その優しさに甘えて目を伏せ、宇宙の音に耳を澄ませる。 覚束ないうつつは瞼の裏であるべき形に収束していく。 所在なかったかなしみは柔らかい土に吸い込まれていく。 降り注ぐ星屑の限りなく透明な冷た…

空虚な食事

ちまちま、そんな言葉が相応しいペースで 新品の白い皿の上にのった、端も果ても知れぬ巨大な悲しみを歯で齧って、黙々と口を動かす。 黙々と、何も考えず。 フォークもナイフなんて振り翳せば翳すほど空しくなるから、素手で。 出されたものをいただきまし…

しかし

相手にそうさせていたのは、或いはするのは、私の所為というところが大きいんだろうなとは思う。 自己完結型、入る隙間がない、かたちを変え声を変えいくつも投げかけられてきた言葉たち。 いつも寂しい気持ちにさせてしまう。 そして最も問題なのは、それを…

誰もが私を化石にしても

私は、恋愛に安心も安定も求めてない。 とてもそうみられがちだけど、ほんとうにこれっぽっちも求めてないのです。 穏やかに笑う目尻や微睡む腕の中、豊饒の沈黙。それらはとても尊いものだし、いいなぁと思う瞬間は勿論ある。 けれど私はもっと、切実であり…

ふと

『私が掻き集めたあさましいほどの清潔』というフレーズが頭をよぎったんだけどどこで見たのか思い出せなくて気持ち悪い。

無力感に

打ちのめされてしおしおと項垂れる。 みない、きかない、いわない。 そんな生き物になれたらどんなに楽だろうと。それでも。 何度も打ちのめされながら、呼応するようにつよくなりたいと、とりあえず今は、そう思ってるから。目をかっぴらいて、耳の穴かっぽ…

体と心

というテーマ・モチーフは、恐らくいつまでも人類にとって普遍的であるだろうし、現に私にとっても、いついつまでも考えていられる恐ろしくも楽しい底なし沼だ。 特に、成人式の少し前くらいの時期の自分の身にあることが起こってからは、このテーマについて…

意識

読書とは、ときに自分の内面や価値観の変容をまざまざと見せつけられ、自分の中から失われてしまった感覚を惜しんだり、自分の中を通り過ぎた膨大な時間の偉大さを痛切に思い知ったり、ごく稀にこころの成熟の予感を嗅ぎ取れる行為、になりうる。 だから「こ…