誰もが私を化石にしても

私は、恋愛に安心も安定も求めてない。
とてもそうみられがちだけど、ほんとうにこれっぽっちも求めてないのです。
穏やかに笑う目尻や微睡む腕の中、豊饒の沈黙。それらはとても尊いものだし、いいなぁと思う瞬間は勿論ある。
けれど私はもっと、切実でありたいのです。
深く一人の人間と関わるのに痛みが伴わないなんて、そんなのにせものすぎる。

にせものはいらない。
もうそんなので満ち足りた気持ちになれるほど、私は容易くなくなってしまった。