エンドロール

選ばなかったみらいのはなしも目尻に涙が滲むくらいおかしいむかしばなしも君のむかしの恋人との睦まじいやりとりも生まれるまえのことも死んだあとのことも全部、この散らかった背の低いテーブルに置いて、何の遠慮も躊躇いもなく適当に手に取って、ふたりでいつまでも明け透けに話をしたい
お互い見せてない傷はいっぱいあった。