空虚な食事

ちまちま、そんな言葉が相応しいペースで
新品の白い皿の上にのった、端も果ても知れぬ巨大な悲しみを歯で齧って、黙々と口を動かす。
黙々と、何も考えず。
フォークもナイフなんて振り翳せば翳すほど空しくなるから、素手で。
出されたものをいただきましょう。