遣る瀬無い

私の男 (文春文庫)

私の男 (文春文庫)

引き込まれて、五時間くらいかけて読了。
綺麗に印字された明朝体の下を荒れた河川のようにごうごうじゃあじゃあ流れている、どす黒く濃い液体。
誰しものからだを流れるもの。
読み終わった後に呆けてしまう、力作だと思った。