とにかく

愛を以て止めを刺されたくってしかたない。
フォークで真っ白な壁に突き刺された絵葉書とか、銛で腹を突かれた魚とか、そういうものに対する憧憬が湯水のように溢れ出ている。
どこにも行けなくなりたい。
手も足も退化して、真っ黒な瞳だけがいつも期待と不安でつやつやと濡れている、そんな生き物になりたい。