可能性は無限にある。どこにでも行ける。何にでもなれる。 とか、そういった類の強迫観念が蔓延している気がする。スケールは分かりませんが。 個人的には、 お前に可能性なんてない。お前はどこにも行けない。お前は何者にもなれない。 といった方向の呪い…
私たちは半永久的にレッスンを繰り返し、その都度学び、学びは遅かれ早かれ生活に還元され、学びは向上心を失わないかぎり終わることはない。私たちの膝は何度でも地面について、膝頭は土埃でよごれ、ときに血を流すけれど、同じ数だけ逞しく立ち上がれる筈…
このブログを読んでくださっている方も、読んでくださってない方も、みなさんご無事でいらっしゃいますように。 何もこんな乾燥した寒い季節に起こらなくてもいいじゃないかと思ったんですが、災害と考慮なんていちばん共存しえない単語だということを思い出…
蛍光灯の色、チョークが黒板に叩きつけられる音、几帳面な綴り、白いワイシャツ、真っ黒でいかついヘッドフォン、紺色のボックスプリーツ、渡されたお金で買いに行った二人分のモスバーガー、膝同士がぶつかってしまいそうな講師室、はじめてみた大人の男の…
シブヤの道玄坂をスーツ姿で下っているとき、無性にトランシーバーにむかって言いたくなった台詞。休日のシブヤはアクセスが集中し、つくりだされたざわめきのパサパサ感は私の目と喉を乾かせる。
きりぎりす (新潮文庫)作者: 太宰治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1974/10/02メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (67件) を見る太宰は中期の作品がいちばん好きかもしれない。とはいえ太宰でもっとも好きな作品は「ヴィヨンの妻…
振れば音の鳴りだしそうな頭で何を考えたって、それは所詮は振れば音の鳴りだしそうな頭で考えたことにすぎない。 私は普段、あまりにもそのことを忘却しているし、思い出したとしても、放置している。 それは単なる怠慢にすぎない。何をこの年から楽しよう…
まるでアパートのような (或いはピルケースのような) 背骨を一つずつ折る バキバキ バキバキ したらば 閉じこもるためだけの球体になれるのだろうか 沈黙の許された
誤解を招きやすい人間、というのはいる。 それは、誤解を恐れず果敢に人の目にふれる場所で発言をする人間、というのとははっきりと異なる。 誤解を招きやすい人間というのは、対外用の言語と内用の言語の内、対外用の言語が異様に発達してしまった人間のこ…
私のバックボーンを愛せない。
このブログのタイトルを「呼吸」にしたのはその時ちょうどLily Chou Chouの「呼吸」が部屋に流れてて、私はそのアルバムが好きで、また呼吸という文字の発音と漢字の字面も好きだからであった。 今、呼吸がしにくい。 できないとまでは言わない。けれど、や…
感想や意見などという大したものではない、ただの印象や記憶の断片です。観終わって思ったのは、「バランスと間の悪い映画だなあ」ということ。要は「どうした脚本」ということですね。 主人公がガンツスーツの威力の凄さを実感する過程の描き方、ミッション…
森ビルまで展覧会をみにいってきた。 元々行きたいと思っていた内容だったのに加え、ちょうどエントリーシートの出願〆切ラッシュでわりと精神的束縛の多い日々を鈍い身体でうつろに遣り過ごしていたので、精神のカイホウも兼ねての鑑賞である。美術鑑賞が好…
就職活動の一環で行った或る企業のセミナーで小学校の同級生と再会した、と書くと就活あるあるの範疇にとどまる出来事なのだが、それを特殊だと感じたのはやはりその小学校が東京から遠く離れた雪国にあったことと私がその学校を五年生の時分で転校していた…
ひたいに触れたもの 雪 きみの唇 どちらもかなしい触れ方をしたから私には区別がつかない
自分の選ばなかったあらゆる道のあらを探し、否定すること。 そうやって自分を正当化することほど愚かなこともそうそうない。あらゆる道に、あらゆる希望が内包されている。 あらゆる道にあらゆる絶望がひそんでいることと等しい重さで。どの道にも最後には…
・怪物系女子 ・もしくはアメーバ ・似非アーティスティック人間
宇多田ヒカルの何がすごいのかと問われればおそらく一曲の中の文脈の構築力なんじゃないかなと思った。その位置に配置されているからこそ、とてつもない力を発揮して聴いている者の心を震わせつづける言葉が、宇多田ヒカルの楽曲には数多く存在している。Hel…
英語の授業で使用しているテキストがさりげなくどのUnitも目からうろこな内容で、これは捨ててはいけないなと思ったり。 痛みをやわらげることも必要だが、痛みを付随的なものと捉えるかそれ自体に注目すべきものと捉えるかでそのジャッジは大きく変わってく…
ずっとずっと好きだー好きだーと思っていた曲があって、何がってメロディーとそこにのっかってる歌詞が相互作用して爆発的に切ないところが!センチメンタルとかそんななまぬるいことじゃなくて!とかひとりのたうちまわっていたんですが、その歌詞のさいご…
とても正気ではない。 今は真夜中で、私は疲れ切っていて、なおかつしらふじゃない。 それがいったいどれほどの割合で事実かはさておき、そういうテイで。あくまでそういうスタンスで。よっぱらいのざれごとで。 書きたいことがある、今の私には。 ひとりの…
人の強い強いなにかへの執着を、めんどうくさいという言葉で括ってはいけない。 (例えその感情のさざ波がわたしの足元を濡らしたとしても)
いやもちろん私も人を傷つけているのですがね。しかもタチ悪い(友人曰く、本人は自覚なし)やりくちで。 わたしの言うことで傷つく必要なんてないんだからね多種多様な価値観のひとつでしかないのよわたしに今否定されたって人生いくらでも楽しく生きてける…
喪中につき新年のご挨拶ができません。とにかく何卒今年もよろしくお願いしますとだけ書いておきます。結局私の人生に課されたテーマは「赦し、再生」なのかなあと思うような年末を過ごしました。思いがけないことがふとしたことを契機に怒涛の勢いで目の前…
私がプラットホームから飛び降りて、死体かそれに準ずるものになることで事態が好転するなら、今すぐにでも飛び降りたい。 辛すぎる。慮ると辛すぎて、涙がとまらない。 一生許せない人と自分に流れる赤い川。おぞましい不変の事実。
なんで私がこんなとこでこんなことで死ななきゃいけないんだ、ふざけんなって、いつだって思ってたな。
気まずさに負けて、しょっちゅう口をひらいてしまう。 私に必要なのは意志とか信念とか芯だとかそういう、自分の頭のてっぺんから足先までを貫く一つの棒なのかもしれない。 頭と心と体がすぐにばらばらにとっちらかってしまうので、串刺しにしとかなければ。
口をひらいてはいけない。 そこから露呈するのは、自分の愚かさだけ。
あたしはもう選んでしまったのだ「喜びを軽蔑し、感触を軽蔑し、悲劇を軽蔑し、自由を軽蔑し、貞節を軽蔑し、希望を軽蔑し、休息を軽蔑し、優しさを軽蔑し、光を軽蔑しろ」あのとき――――というわけで近況はこれにくるしめられていますで少なくとも7割は言い…
瞳の奥には魔物がいて、ずっとみつめあっていたらふたりはお互いの魔物に喰われてしまう気がする。差し向かうのも肩を並べるのもいいけれどわたしは背中合わせにいちばん心惹かれるな、など。 背骨と背骨の触れ合うごつごつした感じや背中の体温を感じながら…