むにゃむにゃ

ここ数日、からだのどこかの機能がいかれてしまったのかというくらい眠たくて、それはもうたまらなく甘い誘惑で、欲求の赴くまま睡眠を貪っていたらおそらく最低でも3日は生息分布がベッドときどきソファみたいになるなという感じ。
大学の休み時間、大教室でうつらうつらしながら80円で買ったよもぎ餅を食べつつ、隣の席の友人に「わたしいまのうみそ20%くらいしかはたらいてない」という至極どうでもいい報告をしたら、「元々人間は脳の10%くらいしか使えてないから、そしたらその内の20パーセントってことはつまり2%だね」と後ろに座っていた友人に返されて「2%かぁ…」とくらくらしながらよもぎ餅にかぶりつきつつ何だかこういう会話どこかで聞いたことあると思ったらSPECだった。使えてない領域が多すぎるねと言ったら、友人曰く、そのくらいのバランスが丁度いいらしく、それ以上脳を使う領域を広げると脳の伝達に身体がついていけなくておかしくなってしまうんだと。元々脳とか臓器系は純粋にそれ自身としては人間の寿命よりはるかに長く機能できるらしい(確か脳が150年、心臓は120年くらい)。そこから「じゃあ身体を脳の指令に耐えうるものにすればいいんだね」「じゃあやっぱり義肢化かなあ」みたいな話になり、あれ、この会話も何だか聞いたことあるなと思ったら隣の友人が「攻殻機動隊の世界だね」と言っていて一気に納得した。
所有者の怠惰のせいで2%しか使われてない私の脳かわいそうだなあと思いながら案の定その時間の講義も爆睡した。もしも私の脳が私の目の前に現れたらとんとんと肩をたたいてやりたい気分だ。「まあ相手が悪かったよ、来世に期待しようぜ」みたいな。いや、現世もがんばるけどさ。とかいいつつ全く就活してないけどさ。