期せずして

清々しいものと清々しくないものをいっぺんに見ることになった一日だった。
清々しい行為と清々しくない行為と表した方が適切か。
潔く好きであり続けることの難しさ、みたいなものを感じた。
恐らくそれには強さが必要で、その強さはそのまま美しさである。


一体感を覚える瞬間がなかったことが、少し寂しかった。
寂しさを感じたことで、自分がその空間に何を観に来ているのか、何を見出そうとしているのかということが判明した。(これも期せずしてのことである)
私は、そのアーティストのパフォーマンスだけを期待して観に来ていたわけではなく、アーティストと観客がお互いに影響を受け合い、幸福な気持ちを確認し合っている姿を観たくて来ていたのだ。
だから話している最中に叫んだりする人たちの存在に、怒りよりも寂しさを感じたのだろう。


これからの日々に大いに影響を与えそうな一日だった。